「新収貴重書展」開催にあたって

明治大学図書館では、「明治大学図書館収書基本方針」に基づき、教育・研究に必要な資料を購入しています。そのなかには貴重書や大型コレクションなどの特別な資料も含まれ、また長年にわたって収集し、既に特色あるコレクションを形成している分野には重点的に予算を配分し、さらなるコレクションの発展・充実に努めています。古地図の一大コレクションである「蘆田文庫」、明治から昭和戦前期までの日本文学の初版本の「日本近代文学文庫」、近世文学の洒落本、読本、草双紙類の「江戸文藝文庫」などをあげることができます。これらの資料はふだんなかなか皆さんの眼に触れることがありませんが、毎年「新収貴重書展」として購入した資料を中央図書館ギャラリ−で公開しています。

今回は2004年度に購入した資料を展示します。スペースの関係で全ての資料を展示することはできませんが、貴重な資料としてはインキュナビュラ(1450年頃から1500年までの活版印刷本の総称とされる)であるプロティノス『著作集』、16世紀初頭までの印刷出版文化史上重要とされる『木版挿絵入西洋初期印刷本零葉(れいよう)』のコレクション、古代史の第一級資料である『広開土王碑(こうかいどおうひ)』(拓本)、司馬江漢作のわが国最初の東西両球図であり、かつ銅版印刷された初めての世界図である『地球図』、古活字本の『白氏(はくし)文集(もんじゅう)』、道成寺縁起と同じ系統の絵巻『安珍清姫物語』などがあります。

また、近代文学の初版本として夏目漱石『こゝろ』、国木田獨歩『愛弟通信』、佐藤春夫『(いなご)の大旅行』、太宰治『二十世紀旗手:外二篇』などを展示しています。これらの資料のほとんどが貴重書庫に収められ、利用が制限されていますので、この機会にゆっくりとご覧ください。

(明治大学図書館)

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