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42. 新訂萬國全圖 / 高橋景保

文化七年春三月(凡例) -- -- 銅版 -- 1舗 -- 104.8×184.7cm(49.4×28.5cm)
日本文化七年春三月 測量所 臣高橋景保謹識

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幕命によって天文方高橋景保が製作した銅版図による東西半球世界図。アロースミスの世界図が基本になっている。アロースミスの世界図はクックの世界探検航海の成果によって、架空の南極大陸「メガラニカ」を消滅させるなど当時最新のもので、文化元年(1804)ロシア使節レザノフが長崎へ将来した。本図はアロースミスによりながらも、多くの西洋の地理地誌関係書を参考にして完成した。間宮林蔵の調査成果を取り入れ、樺太は島として描く。これまでの東西半球図では右端に位置していた日本が図面の中央にくるように、左右を入れ替えていることも注目に値する。周囲の副図には、南北両極を中心にした図、京都を中心に描いた図(経度の起点を京都にとる)、この図と地球の裏側にあたる図を付している。地形の細密な表現、海岸沿いの地域にはびっしりと書き込まれた地名など、細密な表現が求められ、亜欧堂田善による銅版印刷によって刊行された。最新の知識を取り入れた、当時としては世界的にも最も優れた世界図であった。この世界図が成立した後も、旧来のリッチ系世界図が刊行されて流布していた。



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