蘆田文庫の整備

すでに述べたように、蘆田文庫には多くの未整理資料、所在不明の 資料が存在する。明治大学図書館が誇るべき特色ある文庫として今後 整備すべき点を、これまで明らかになった問題点から提起したい。

  1. 請求記号の統一
    図書館ではこれまで蘆田文庫資料について集中配架を前提とせず一般の請求 記号を付してきた。このため文庫といいながら、資料は中央図書館書庫、和 装本書架、貴重書庫等に分散して置かれてきた。『古地図編』においては 集中配架を前提に蘆田文庫独自の請求記号を付しており、新収資料に ついては図書館でもこの請求記号を踏襲している。このため現状は、 一般請求記号と蘆田文庫請求 記号が二重に付された状態であり、誤配架の原因ともなっている。早急に資 料の整備、目録データベースのデータについて蘆田請求記号に統一すべきで あろう。
  2. 集中配架の実現
    請求記号の統一を待たなくても、データベースの所在コードを統一すること により集中配架は可能である。資料の散逸、誤配架防止のためにも早急に集 中配架を実現すべきであろう。なおこれについては、実現に向けて総合サー ビス課において検討が進められている。
  3. 所在不明資料の調査
    整理済、未整理資料ともに所在不明のものがあることが判明している。まず整 理済資料については蔵書点検をおこない、未整理資料については 『目録』と図書館 所蔵データベースとを突き合せる必要がある。
  4. 未登録資料の整理
    当然のことではあるが、現在未整理の資料は全て図書館資料として登録し、 整理する必要がある。

蘆田文庫研究会
2008-05-01