凡 例


この目録は明治大学図書館所蔵「蘆田文庫古地図コレクション」の目録である。
「蘆田文庫古地図コレクション」は,1957年に明治大学図書館が購入した, 我が国を代表する歴史地理学者蘆田伊人旧蔵の古地図約2000点と,その後,現在ま でに図書館が購入した古地図の総称である。
蘆田伊人旧蔵資料は請求記号の肩に*を付して区別した。
蘆田伊人旧蔵資料には,1,000冊近い地誌・地理関係等の書籍があるが,この 目録では,「蘆田文庫古地図コレクション」に含まれる古地図と特に関係の深い書 籍のみ若干を収録した。
冊子版は2004年3月に明治大学人文科学研究所より刊行された。
html版の本目録は内容的に冊子版と同一である。しかし冊子版において、 いわゆる外字については今昔文字鏡フォント(ライセンス許諾番号 PDFW-P1041、諾年月日2004年2月5日)を使用したが、html版においては当 該文字を「▲+『大漢和辞典番号』」で表現している。
収録総数は2,349点である。


1 分類

01 外国で刊行・作成された世界図
02 同 地域図
03 同 日本図
04 世界図・地域図(日本で刊行・作成されたもの。以下同じ)
05 ロシア
06 朝鮮
07 中国
08 樺太
09 日本全図・広域図
10 北海道地方(蝦夷)
19 千島地方
20 東北地方(奥羽)
21 青森県(陸奥国)
22 岩手県(陸中国)
23 宮城県(陸前国)
24 秋田県(羽後国)
25 山形県(羽前国)
26 福島県(岩代国,磐城国)
30 関東地方(坂東)
31 茨城県(常陸国)
32 栃木県(下野国)
33 群馬県(上野国)
34 埼玉県(武蔵国)
35 千葉県(上総国,下総国,安房国)
36 東京都(伊豆諸島)
37 神奈川県(相模国)
40 北陸地方
41 新潟県(越後国,佐渡国)
42 富山県(越中国)
43 石川県(加賀国,能登国)
44 福井県(越前国,若狭国)
50 中部地方(東山・東海地方)
51 山梨県(甲斐国)
52 長野県(信濃国)
53 岐阜県(美濃国,飛騨国)
54 静岡県(駿河国,遠江国,伊豆国)
55 愛知県(尾張国,三河国)
56 三重県(伊勢国,伊賀国,志摩国)
60 近畿地方(畿内,上方,関西)
61 滋賀県(近江国)
62 京都府(山城国,丹波国,丹後国)
63 大阪府(摂津国,和泉国,河内国)
64 兵庫県(播磨国,但馬国,淡路国,西攝,西丹)
65 奈良県(大和国)
66 和歌山県(紀伊国)
70 中国地方
71 山陰地方
72 鳥取県(因幡国,伯耆国)
73 島根県(出雲国,石見国,隠岐国)
74 山陰地方
75 岡山県(備前国,備中国,美作国)
76 広島県(備後国,安芸国)
77 山口県(周防国,長門国)
79 瀬戸内海
80 四国地方(南街道)
81 徳島県(阿波国)
82 香川県(讃岐国)
83 愛媛県(伊予国)
84 高知県(土佐国)
90 九州地方(西街道,西国,西南)
91 福岡県(筑前国,筑後国,豊前国)
92 佐賀県(肥前国)
93 長崎県(壱岐国,対馬国,西肥)
94 熊本県(肥後国)
95 大分県(豊後国,豊前国)
96 宮崎県(日向国)
97 鹿児島県(薩摩国,大隈国)
99 沖縄県(琉球国)
100 その他の図
110 書籍


2 配列
上記の分類に,整理順の番号(一部数点の組み物はさらに子番号)を付したものを請 求記号とし,その順に配列した。
 請求記号の例) 01-2
        24-31-1
なお,OPACには次のように表示される。「AS」は蘆田文庫を,「H」は中央図書館所 蔵を表す。
        AS01/2//H
        AS24/31-1//H

3 記述

資料ごとに以下の順に記した。

なお,2)〜4)の項目は,おおむね明治10年代以前のものは原則として字体を含めて 資料に記述されたまま記したが,異体字,俗字,旧字等を一部現行字体に直した。判 読不能の文字は□とした。編者の判断によって記した場合は[ ]を付した。

  1. 請求記号

  2. 標題
     原則として内題を採用した。内題と異なる標題が記載される場合は,「;」で区切り,丸括弧内に情報源を付して列記した。なお,角書・割書には丸括弧を付した。

  3. 地図作成にかかわる事項
     刊本については編著者,彫工,銅版製作者などを記載した。同一役割の者が複数ある場合は,それらを「;」で区切り列記した。
     手書図については「手書図」と記した。原図の編著者や成立年月日,筆写者,筆写年月日が判明する場合は,注記・解題に記した。

  4. 刊本にかかわる事項
     発行地,発行者,蔵版者,発行年月日を記した。おおむね明治10年以前のものについては資料に記載のまま記し,それ以降のものは簡略に記した。

  5. 印刷方法
     おおむね大正年間以前のものについては木版,銅版,石版の区別を記した。それ以降の近代印刷については特に記載しない。

  6. 彩色
     印刷(合羽刷を含む)による彩色は「色刷」,印刷図および手書図に手彩色を加え たものは「彩色」とし,印刷方法に続け丸括弧を付して記した。手書図の場合 は彩色形式のみを記した。

    例) 木版(色刷)
      銅板(彩色)
          

  7. 数量
     形態により,以下の名数を用いた。
     畳物:舗  一枚物:枚  折本:帖  巻子本:巻  冊子:冊(丁数)  

  8. 寸法
     縦横の寸法をcmの単位で小数点以下第1位まで記した。なお,図郭線のあるものは図郭線内を,ないものは料紙の大きさを計測した。貼り出しのあるものは,その部分を「+」で記した。畳物については畳んだ際の表紙の縦横寸法を丸括弧を付して記した。球形図等については,南北径,東西赤道径の長さを記した。

  9. 序跋
     原則としてその年紀と筆者名のみを記し,内容にはふれない。

  10. 縮尺
     近代測量図で資料中に明記されているものに限って記した。

  11. 印記
     蔵書印に限定した。

  12. 注記・解題
     以上に記したほか,必要と思われる事柄を付記して利用者の便に供した。



蘆田文庫研究会
2007-04-23