慶長年間 -- -- -- -- 28cm・前ページへ・次ページへ
『拾芥抄』は14世紀頃に成立したとされる百科事典である。本書に刊記はないが、慶長年間に刊行された古活字版と思われる。巻末に、「右拾芥抄者於甲州府内之旅寓以吉田神龍院梵舜之本加朱墨点令校合者也于時慶長十六年霜月廿五日於灯下終功畢 法橋宗務 卅八歳」との書き入れがある。現存する写本では確認されていないが、慶長以後の版本には、全6巻の中末の巻末に行基図が収録されている。古拙な形態から、中世の写本を原図にしたものと見られており、中世の日本図の形態を知る上で重要な資料である。街道は朱筆で彩色されている。加藤千蔭・毛利家旧蔵本。加藤千蔭は江戸時代後期の国学者、歌人である。(参考出品)
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