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36. 輿地圖 / 原目氏熊澤貞清
享保五年(序)刊 -- 書林 江戸日本橋一丁目 出雲寺和泉掾, 同 佐七郎 -- 木版(彩色) -- 1枚 -- 85.3×151.7cm
享保五庚子孟春日
マテオ・リッチ「坤輿万国全図」に基づく卵形万国図。東海中に「金嶋・銀嶋」があり、地名の多くが片仮名で記入されている。ルソン島など東南アジア海域の描写が優れており、千島列島が加えられるなど「坤輿万国全図」とは異なる点もみられる。刊記にある「原目貞清」の文字に重ねて「原目氏熊澤貞清」と墨書し、「原目貞清」の白文朱印をおす。原目氏が熊澤姓であったことを示唆しており、原目氏の経歴を知る重要な手掛かりを提供する。長久保赤水の旧蔵で、赤水による朱筆・墨書・付箋が多い。赤水が「地球万国山海輿地全図説」を製作した際の原図と考えられ、赤水の制作過程が示されている。「長久保赤水傳之採(ママ)覧異言職方外記可考合」の朱筆がある。なお、29「魯齊亜之図」、51『職方外記』は明治大学図書館が本図と同時に購入した赤水旧蔵書である。
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