文久二年壬戌夏日 -- -- 木版(色刷) -- 1舗 -- 96.5×167.8cm(26.9×18.5cm)・前ページへ・次ページへ
作者廣瀬保庵は、万延元年(1860)の幕府第一回遣米使節団に参加した医師。本図は、太平洋を横断、アメリカから大西洋、喜望峰を経て帰国するまでの遣米使節団のたどった経路を、日付、経緯度を含め詳細に記録している。日本人初の公式の世界周航を記録した地図として貴重である。しかし、航路の記録を主眼としたものであったためか、地名等の記載はきわめて少なく、また方形世界図ではあるが緯線が等間隔となっておりメルカトル図法図とはなっていない。
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