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6. 本朝圖鑑綱目 / [石川流宣著]

宝永七年寅五月吉日 -- 板本林氏吉永 -- 木版 (手彩) -- 1舗 -- 69.7×164.2cm(23.5×14.0cm)


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貞享、元禄期頃から、「慶長日本図」など官撰図の影響を受けながら、民間刊行図が隆盛となる。その中心的存在が、当時、浮世絵師、俳人、浮世草子作者として活躍していた石川流宣で、数多くの日本図、江戸図、道中記、世界図を表わした。日本図に実作者名を誌した最初の人物とも言われる。序文に「南瞻部州大日本國正統國ハ行基菩薩分形ト云其跡追テ先圖雖有數多改相違正道書加テ今亦板行者也」とあるように、行基図を脱して、石高、街道、宿場、里程、航路など豊富な情報を盛り込んだ実用的な大型図を作成した。本図など一連の日本図は流宣図と呼ばれた。図形は正確ではないが、美しい絵画性ももっていてことから、安永年間に赤水図が出現するまで、一世を風靡した。



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