元禄三年序刊 -- 大門通新大坂町 板木屋七郎兵衛板 -- 木版 -- 5帖 -- 28.0×16.8cm・前ページへ・次ページへ
序 元禄參歳庚午孟春吉旦 作者 遠近道印 繪師 菱河吉兵衛
慶安4年(1651)の幕府による実測図に、絵師の菱河吉兵衛(菱川師宣)が風景・風俗を書き加えて、居ながらにして旅が楽しめるよう趣向が凝らされている。開版当初は各宿脇に次の宿までの距離と駄賃が注記されていたが、刊行年の5月に駄賃改定があり、改定以降に発行された物では駄賃の部分が削除されている。本図では駄賃がそのまま残されていることから、ごく早い時期に刷られたものであると推測される。表紙には山や川を描き、いかにも旅情を掻き立てる仕立てになっている。
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