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31. [地球]輿地全圖(元題簽) / 詠歸齋主人校修;江都 彫工 江川八左衛門

文化庚午春 -- 温其軒藏版 -- 木版(彩色) -- 1舗 -- 138.8×138.4cm(35.6×23.8cm)


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著者の詠歸齋主人は幕末の儒者・地理学者山田聯(慥斎(そうさい))。近江国堅田藩主堀田正敦(まさあつ)の儒臣であったが、正敦が若年寄となり蝦夷地問題に関わるに及び、日本北辺の地理に関心を寄せる。文化6年(1809)の『彙輯北裔図説集覧備攷』は著名。本図は日本を中心とする周辺図で、蘆田によれば、日本群島が地球上如何なる地点に位置するかを示し、文化6年幕府天文方高橋景保作成の「日本辺界略図」と共に、日本人の手になるこの類の地図の双壁とされる。当地抜群の学術的良図。さらに当時珍しい円錐図法によっている。正敦の縁で幕府司天台所蔵の最新西洋図が利用された。ただしカラフトについては、「西図一説有図者」とある下の副図の方が正しかった。



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